弾いてみたい男 Chapter.3 ~僥倖~

ドキュメンタリー オブ 弾いてみた
10月19日に始まったこの挑戦
鬼畜じみた譜面に挫折しかけていたが、およそ一週間が経過したところで、大きな転機を迎えることになった
 
前回の記事にも書いた鬼畜四連打

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ここの攻略が大きな課題となっていたわけだが、ここで一つ思い出してほしい
この曲が音ゲーであることを
そしてこの画像を見てほしい

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これはこの曲をゲーム中でプレイした時の譜面の一部である
言わずもがなであるが、音ゲーとは曲に合わせて操作するゲームである
とりわけこのゲームはプレイ中の没入感が高く評価されており、実際にピアノを弾いているような感覚に浸れるのだ
つまりゲーム中の譜面と実際の譜面は非常に高い次元でリンクしているはずである
そうでなければおかしい
というわけでそれらを比較してみた
 

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・・・・・・ん?

なんかおかしくね?
②の部分
実際の譜面では音符が4つあるのに、ゲーム中は3つ・・・・・・
 
Q.E.D.
 
というわけでゲームに合わせて譜面を簡略化することにしました
最初の記事で話したが、使用している楽譜は有志のものだ
それに対してゲームは企業が仕事として作っている
だったらゲームの方があてになるでしょ~
決して難しすぎるから簡単な方に逃げたいわけではない
都合よく解釈してるだけで、本当はゲームの③が4つ目に該当するんじゃないの?と思われるかもしれない
しかし音を聴きながらゲームと楽譜を見比べてみれば、やはり両者の音の数の違いに気付くだろう
というわけで原曲と聴き比べながら、削っても問題ないと思われる音を省略した

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そしたら難所のほとんどの部分がめちゃくちゃ楽になりました
これでかつる(死語)
ちなみに譜面にドレミが振ってあるのは、その昔、そっちの方が練習しやすいと思っていたから
さすがに今は書いていない
ただ、結局どっちが良いのかは未だに分からない
どちらにせよ最終的には楽譜など見ずに弾けるようになるくらいまで記憶に叩き込まなければいけないので、あまり関係ない気がする
 
さて、楽になったとはいえすべての小粒がナーフ(下方修正)されたわけではない
この部分はそのまま残った

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しかし 中指→薬指→中指→人差し指 なので、まあそこまで負担にもならないだろう
というわけで音ゲー曲ならではの発見で難所を見事に攻略することに成功
これが現代流の譜面解釈である
 
変更後の通しの録音(音量を少し上げた)
 
 
 
今回の譜面のコーナー
ここまでずっとネガティブ発言しかせず、譜面に文句ばかり垂れてたので、そろそろ良い部分にも触れていこうと思う
とはいえ、弾こうと思う時点でそれなりに好きな曲あることは言うまでも無い
そもそも文句に関しても弾きづらいことへのものでしかなく、それによって奏でられるメロディは素晴らしいものである
曲に対する俺のリスペクトが、今回の記事でしっかりと伝わってくれるよう願う
 
最初に紹介したいのはこちら

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※参考動画、1:28~
小粒が絡んだ音符が一小節の中で3ヶ所
ひぃひぃ言わされてるわりに小粒好き
ちょっとクセ者感のある一節
最初楽譜を見たときメロディがまったく想像できなくて曲を聴き直した
弾けたときの達成感は一小節なのに一曲分のそれ
 
続いてはこちら

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動画では2:00~ 
言うなれば助演男優賞
なだらかだった曲に起伏が生まれる
その変化の始まりを告げる一節
このパートは言うなればAメロなのだが、前半のAメロにアレンジが加えられている形になっている
ただこのアレンジ、そこまで鮮烈なアレンジではない
だから聴く側としては身構えてた分、肩透かしを喰らうことになる
しかし、その後にはちゃんとした盛り上がりも用意されており、この部分のおかけで後の盛り上がりも見事に映えるという仕掛け
ここでも小粒がいい仕事をしている
 
最後はこれ

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動画では2:28~

ソシ → ソラ  とハモりの音を変えるだけでも効いてくるもの
この曲は調合によってミは基本フラット(一つ下の黒鍵)で弾くわけだが、時折ナチュラル(白鍵)になる箇所がある
そのナチュラルのミは大抵盛り上げる役目で使われている
そのミをここに来て初めてオクターブで二重に鳴らす
ラストの盛り上げに相応しい使い方と言えるのではないだろうか
ちなみにここも小粒が絡んでいる
言ってしまうとこの曲の良さって、ほぼほぼ小粒に集約されているんですよね
 
さて、愛情を表現するために長々と思ってることや思ってないことを書いてみたが、要はこの曲が良いということが言いたいだけ
一行で終わる文を、卒論並みに文字数稼いだだけ
まあ、あながち思っていなかったわけでもなかったのかもしれないが、ここまで明確に文章化する意味はあったのかと自問自答
本当の気持ちは書ききれない、されど書くほどのことでもない
 
続報を待て