弾いてみたい男 Final Chapter

2019.12.3 
「Living In The One」
録音及び撮影作業、終了
10.19の練習開始からおよそひと月半
俺の挑戦は達成された
これが俺のひと月半の結晶である
 
●感想
疲れた
ブログ更新めんどすぎワロタ
 
練習は1日大体2時間、それを毎日
ウィッチャー3にハマったりノイローゼになってた時期を差し引いたら大体1ヶ月か
思ったより早く終わった
正直もっと長期化すると思ってた
だから敢えてブログはリアルタイムではなく、実際の時間より遅らせた上で、週1くらいのペースで更新していくつもりだった
それでも最終的にはブログの報告がリアルの進捗に追い付いて、曲をマスターするまでに書くことが無くなってしまうと思ったのだ
まさか練習以上にブログの更新がここまで滞りまくるとは思わなかった
曲は1か月半でマスターできたのに、それを報告するブログを執筆するのに3か月くらいかかってしまった
過去にプリパラやクラナドの曲を弾いたときは2倍3倍並の時間を費やしたものだが
ただあの頃は大学に通っていたこともあって、練習できない日があったり、できても短い時間しかできない日などが多かったのかもしれない
いや、今回も教習所に通いながらだったけどね?
 
●反省会のコーナー
そんなこんなで完成した生演奏音源だが、言うまでもなく完璧とは程遠い
低音と高音のバランス、リズムのずれ、ミスタッチなど、挙げ始めたらキリがない
しかし現時点の自分としてはまあまあ満足できる程度のものはできたので、それで良しとした
ノイローゼも治りきってなかったしね
ちなみにカミングアウトすると、録音した音源はPCに取り込んだ後に加工(ミキシング、マスタリングなんて言うと聞こえはいい)をしている
今回施したのは、ノイズ除去とリバーブ(エコー)だ
後、厳密には全体の音量も上げている
本当は低音を小さくして高音を聴きやすくするハイパスフィルターという機能も使う予定だったが、今回はそこまで低音が喧しくなかったので止めにした
ハイパスフィルターに関しては去年の6月あたりから常習的に使ってきた
それほどまでに俺の左手は喧しかったのだ
しかし音質はどうしても劣化してしまうので今後もなるべく使わないようにしていきたい
そもそも演奏動画にそういう加工をすること自体邪道なのだから
一応加工前の音源もこちらに残しておく
しかしここまで加工しても原曲のやわらかさは再現できなかった
恐らく演奏と録音、両方の技術が不足しているためだろう
低音を押さえることばかり気にしていたが、そもそも高音も含めて全体的に強く叩きすぎているように聞こえる
ペダルの使い方に関しても、原曲で一旦音を区切って直後の音を強調していたりするが、その辺の再現も甘い
自分の演奏と原曲を聴き比べてみると、あまりの差に絶望すると共に、原曲の良さを再認識せざるを得ない
つまり俺の演奏は原曲の引き立て役
そういう役どころも悪くない気がしてきた
俺の演奏を聴いた人全員に、原曲の良さが伝われば良い
 
……まあ録音も、普通にゲーム配信聞きながらやってたからね
ゲーム配信をスマホで流しながら、同時にそのスマホで演奏風景を録画してたからね
自分のピアノの音も半分くらいしか聴こえてなかったからね
録画はしていたものの、気分は完全に練習モード
本番のつもりは一切無かった
1ヶ所、明らかにミスったと思う場所があったが、後から聴き直してみたらまったく問題なかった
じゃあそれでいっかぁ~的な軽いノリで終わった
というか終わらせてしまった
特に後悔はしていない(未だ消えぬノイローゼの傷跡)
 
そろそろ締めに入ろう
ブログのネタとして始めた今回の挑戦だが、こうして公の場で進めたことで、ある種の強制力のようなものが働き、結果として最後までやり切ることができたのかもしれない(肝心のブログ更新を投げかけたが)
今後もシリーズを続けていけば、モチベーションも維持できて良いのではと思わないでもないが、その一方で負担も大きい
特に記事の編集作業
本文を考え、画像を編集して、進捗をアップする
楽しいけど、めんどくさい
特に画像を用意するのがめんどくさい
でも画像を使わないで文章だけで説明しようとするともっとめんどくさい
でもなるべく明瞭に説明したい
今後の課題となってくるかもしれない(というか二度とやりたくない)
そもそも動画を作るっていうのがくそほどかったるい
動画にするっていうことは、自分の最大限の技術を一回の演奏に詰め込まなければいけないということ
ミスしたり、躓いたりなどもっての他というもの
特に後半の難所に関しては、常に本番を想定して、可能な限り高い成功率を維持し続ける必要があった
その為の練習、練習 & 練習
これがマジで辛い
できていると思っていた場所がある日急にできなくなって、何回も何回も反復して、それでもできない
しかもそれが1ヶ所だけでなく何個も出てきたりする
こんなんじゃ本番なんていつまでも始めらんねえよ!
正直挑戦を終えた今でもピアノ=時間の無駄だという考えは一ミリも変わってない
俺の場合、録音を終えた曲は2度と弾かない
というか弾けない
すぐに忘れてしまう
記憶し続けるには定期的に練習しなければならない
そんなのできねーよ
そんなわけだから費用対効果が悪すぎる
 
ま、そんなことを言いながらも、すでに次の曲の練習に着手してるんですけどね
こちらも近いうちにアップロードできればいいと考えている
 
 
最後に曲について、ゲームの話も交えながら語っていく
この「Living in the one」という曲は、ゲーム中において別に特別扱いされているような曲ではない
イベントや演出があるわけでもなく大事な場面で流れたりもしない
たくさんの曲の中の一つでしかない
しかしそれでも俺は、この曲はゲーム中において非常に重要な位置付けにあると考えてい
まずこのジャケット画像

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手前が記憶喪失の少女
奥の黒いのがピアノを弾くことで木を育てる演奏家
木が育つと少女の記憶が少しずつ甦り、元の世界に帰れるようになるという仕組み
ネタバレしてしまうと黒い演奏家の正体は少女の兄で、交通事故に遭ったときに少女を助けて死んでいる
その兄は生前、ピアノをよく弾いていた
だからそのピアノを聴くと少女は記憶を取り戻していくのだ
以上を踏まえてイラストを見てみると、この場面が単なるゲーム中のワンシーンではなく、二人の思い出を再現することで少女が記憶を取り戻し、現実に帰っていくというゲームの軸そのものを描いているということが分かるだろう
 
ちなみに散りばめられている光の玉には、触れると木が育つという効果がある
ピアノ以外で木を育てる唯一の方法である
つまり光の玉の中には少女の記憶が詰まっており、その玉がイラストに散りばめられているのだ
 
そして曲名、Living in the one
このような名前の曲が、死んでしまった者から残されたものへ贈られているということ
記憶を失うほどのショックを受けた妹に、かつてと同じようなピアノを聴かせて記憶を呼び起こし、「Living in the one」というメッセージを残すということ
それはショックから立ち直れない(現実を受け入れられない)少女を励ますと共に、いつも側にいるということを伝えて安心させようとしているのだと考えられないだろうか
本当は兄も辛いはず、しかしそれでも妹のためにピアノを奏でる
それは最後の別れの音であり、最後の優しさの音でもある
そんな情緒深いメロディが、曲中には多分に盛り込まれてい
さらに言えば、この悲しさと優しさこそが、このゲームを通して製作陣が描こうとしていたことの本質なのではないだろうかと俺は考えている
つまりメロディ、イラスト、曲名など、すべての要素がゲームの核心に触れているのが「Living in the one」という曲なのだ
 
以上が、この曲の重要性の根拠であり、俺が何年もこの曲にこだわり続けてきた動機である
 
シリーズ ドキュメンタリー オブ 弾いてみた
ここに完結